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ハエ自体は米粒よりも全然小さいため、満腹感のようなものとは少し違ったが、やはり喉や腹の違和感はしばらくの間、残っていた
時計を見ると、時刻は10時を回っていて、俺はベッドに崩れるように横になった
ダンボールで初めてハエが送られてきた日のこと
試験管から出たハエにパニックを起こして暴れたこと
授業中にかえでちゃんに叫ばれたこと
そんなハエ達との思い出を順々に思い出していた
あんなにパニックを起こしていたのに、お腹の中だからなあ……
そんなことを思っていると、いつの間にか視界は薄れ、俺は眠りについた
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