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司をナイフで刺した後、圭吾は狂ったように笑い、語りだした
「どうしてって?簡単だよ、俺の玩具にして愛したかったからだよ!」
「ぐはっ!」
圭吾は司に近づき、司に刺さっていたナイフをググッと奥に刺し込んでいく
司は耐えきれず、悲鳴の声をあげ、口から血を吐いてしまった
「でも、彼女はどうしても君のことが忘れられないらしくてね。だから…」
圭吾が司を殺そうと力を込めようとしたとき、突然強い風が吹いた
近くに落ちていた木の葉が飛び交い、一つの円を描いている。ふと見てみると、風の円の中に女性のシルエットが見えてきた
そのシルエットを見て、圭吾は舌打ちをした
「君は人の前には現れないんじゃなかったの?」
野咲 幽(ノザキユウ)、それが彼女の名前だった
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