第二話 それでも出来ることはある

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「あれは…」 「野咲幽、ここの墓地の主であり、霊界を統べる女」 心が驚いている司に幽のことを説明した 心は巫女でありながら、妖怪や幽霊などと仲がよい。そこも司にとって心を嫌う一つだった 「で、そんな君が一体何のようかな?」 圭吾が幽に聞いたら、幽は圭吾に嫌みらしくこう言った 「それはこちらの台詞だ、私の領地で騒ぎを起こされたら嫌でも出てくるわ。……それが貴様であったら尚更だ」 「だろうね」 圭吾はクスッと笑った 幽は自身の持っていた人間を殺す刀『刹那』を圭吾に向けて構え、話を続けた 「これ以上、ここで騒ぎを起こすのであれば…貴様を殺す」 「おー怖い怖い、俺も命が欲しいからね。今日はもう帰るよ」 去り際に圭吾は瀕死の司にこう呟いた ーまた、会おうね。司クンー (ま、待て…) 司は去っていく圭吾を止めるため、手を伸ばしたがそこで司の意識は無くなってしまった
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