第二話 それでも出来ることはある

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(ここは…) 先程までいた墓地とは違い、どこか懐かしい場所にいた よく見たら、つい最近まで通っていた「湯鵜川(ユウカワ)学園」の教室だった そこにいたのは制服を着た自分と、行方不明になったはずの美嶺と親しそうに話していた 『ねぇ、司は桃源郷って知ってる?』 『桃源郷?』 『うん!そこに行ったら何でも願いごとが叶うんだって!そしたら、大好きなお父さんとお母さんにまた会えるかも…』 そこまで美嶺が話したら自分は、はぁ…とため息をつきこう言った 『…桃源郷なんてあるわけねぇだろ。第一、仮にあったとしても…死んだ人間は元には戻らない。決してな』 その時の自分は何か諦めている、いや、後悔している目をしていた だが、美嶺は諦めなかった 『じゃあ、アタシが桃源郷を見つける!そしたら、司も信じてくれるよね?』 『……まぁ』 ー約束だよ、司!ー
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