プロローグ

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「桃源郷、ねぇ…」 圭吾は手元に持っていた本を読み終わり、圭吾は新しく手に入れたオモチャを愛しく撫でながら呟いた 「…君も自分の夢を叶えるために桃源郷を目指して来たのかい?」 しかし、圭吾がそう質問しても彼女は何も言わなかった。 もう、彼女は圭吾のオモチャとして死んでしまったのだから 「でも、残念だったね。この世に桃源郷なんていう世界なんてない。自分の夢を叶えるなら、自分で叶えないとね…」 ーそう、この僕みたいにー 圭吾はクスクスと笑いながら、自らの夢を叶えるためそのオモチャが目覚める時を待った 次に彼女が目覚めるときは圭吾の順応なオモチャになっているだろう 「その時が楽しみだよ」 圭吾はそう呟くと、人間界のことについて書かれた書物を読み始めた
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