第二話 それでも出来ることはある

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「じゃあ、奴が殺したって言うのかよ…」 「本人がちゃんと言ってたじゃない。聞いてなかったの?」 聞いていたが、信じたくなかった。同じ名前の同じような立場の別の人間のことを殺したと考えていたほどだったのだ …勿論、そんな人物はいないのだが 「アイツは気に入った人間の死体を人形のように動かし、そして飽きたら捨てる…そういう最低な奴なの」 じゃあ、何だ 美嶺は…あのよく分からない奴に殺されて、人形にされてるって…? 何だよ、それ…… 何なんだよ!! アイツは…アイツはただ… 『お父さんとお母さんに会えるかも』 死んだ両親ともう一度、会いたい。そう思っただけなのに…なのに… 「何で殺されなくちゃいけないんだよ!」 俺が…あの時、止めていれば… 俺があの時、信じてやれば… こうはならなかったのか? ……なぁ、誰か答えろよ……
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