第一話 鈴村圭吾と言う男とは

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そこにいたのは、プルプルと震えているまだ幼い狐の妖怪だった (しかも半妖かよ…) まぁいい、これが依頼内容だとしたら随分と簡単なモノだ 司は愛刀の双龍を半妖に構え退治しようとした その時… 「ちょっと待ったぁぁあああああ!!」 退治しようとした司の間に入ってきたのは巫女の服を身にまとい、鈴がついたデカイリボンを着けた少女 「げっ…」 そう、彼女は司がもっとも苦手で憎らしいとも思っている存在『安妙心(アンミョウココロ)』だった 「何で邪魔すんだよ、この鈴女」 「鈴女って…!…まぁいいわ、それより今回の依頼の内容じゃないわよ。コレ」 コレと言って心が指差したのは狐の半妖だった 心は司に淡々と状況を説明する 「コレは今回の被害者の墓参りをしにきただけ。…で、本当は」 心は司と同じ結界を破る能力がある弓矢を使い、近くにある墓を壊した 「そこにいるのは分かってんのよ?さっさと出てきたらどう?」 そう言うと、先程破壊された墓の近くから拍手の音が聞こえ、一人の青年が登場した 「相変わらず流石だね、心チャン。さすが俺が玩具として認めた女だよ」 「あんたも相変わらずのようね、圭吾」
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