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僕たちには、年上の婚約者がいる。幼い頃から決まっていた事だ。
初め、嫌悪感しか抱いてなかった。
僕たちの間に、誰かが入るだなんて考えられなかったから。
でも、写真を見て。そして、本人に会って気が変わった。
あんな、心が綺麗な人に会ったのは初めてだったんだ。
彼女は僕たちの周りにはいない人だ。
だから、僕は彼女に恋をした。
自分の気持ちに気づくまで、時間はかからなかった。
だって、僕の・・・嫌、僕たちの顔はお互いに真っ赤だったんだから。
絶対に、婚約者として受け入れて貰う。
例え、周りがなんと言おう関係ない。
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「そ、そんな!お父様っお待ちください!わたくしっ!!お父様?お父様ぁっ!?」
「あ。電話終わった?」
「自分の身の程を知ったって感じだね」
「「今後、僕たちの前に姿、現さないでね?じゃないと、次はないよ」」
桜さん以外の人間なんて、僕は興味がないんだ。
彼女さえ、僕の側にいてくれたら。これほど、嬉しい事はない。
絶対、彼女を手に入れて見せる。
例え、これが狂気だったとしても・・・
貴女は、僕の唯一な存在なんだ。――――桜さん。
どうか、僕を受け入れて・・・・――
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