終わりの始まり

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『後悔して死ぬつもりですか?』 …なんだ? 『このまま死んじゃうんですか?』 …誰、だ? 『目を開けてみて下さい。』 …目を? 『良いから早く!』 どこから聞こえてくるのか解らない、その声に従って、俺はゆっくり目をあけた。 目を開けると、白いワンピースを着た幼稚園児くらいの男の子が、 俺をニコニコしながら見ていた。 『やっと目を開けた!』 「…あの…だれ?」 『誰だと思います?』 そう言われて、俺は男の子をジロジロ見ながら、声を出した。 「…てんし?」 そう言うと、男の子は目を輝かせて嬉しそうに『そう見える!?』と逆に質問してきた。
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