《はじまり》

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「おー。どうした?」 兄ちゃんはネクタイを手慣れた手つきで結んでいた。 「学校に遅刻しそうなんだ。送ってくれない?」 僕がそう言うとせっかく結んでいたネクタイを外して車のキーを僕に投げた。 「先行ってエンジンかけといて。ズボン履いてねーの。」 そう言われ速足で駐車場へ向かった。 確かに兄ちゃんはパンツ姿だった。
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