0人が本棚に入れています
本棚に追加
蝶の姿に戻った少年は最後の力を振り絞るように言いました。
「君に…出会えて……本当に良かった…うっ…また、必ず、何処かで会おう…だから―――――」
その先を言おうとしたとき少年は…蝶は消えてしまいました。
その瞬間と同時に少女の意識も遠退いていきました。
―――――――――
少女が目を覚ますとそこは自分の家のソファの上でした。
少女は少しの間ぼーっとしていましたが少年との事を思いだし急いで外へ出ました。
しかしやはりあのきれいな青い蝶はいませんでした。
少女が家へ戻ろうとすると一匹の猫がこちらを見ています。
首元には手紙がリボンで猫にかけてありました。
少女がその手紙の封を開けてみると青い蝶がぶわっと出てきました。
少女は驚きました。
猫もびっくりしたのか走って行ってしまいました。
そこに後ろから声がしました。
「喜んでくれたかな…?また会いに来たよ。」
後ろを向くと笑顔の少年が立っていました。
最初のコメントを投稿しよう!