第1章 停電

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C「よぅし、そろそろ、コンピューターの再起動がかかるな…10年振りにアイツに会えるか…」 Cは、懐かしそうな目をして、モニターを見つめた。 コンピューターは再起動を開始し、モニターには、各囚人の部屋が表示される。 次に、その部屋にいる囚人の名前が表示された。 Cは仲間とおぼしき名前を見つけると、そこにカーソルを合わせた。 そして、次にその囚人の収監された時の年齢が表示された。 が、次の瞬間、モニター内の時計が物凄い勢いで逆回転を始め、囚人の年齢の値が、小さくなっていった。そして、17少なくなった時に、時計は現在の正しい時刻を示して止まった。 C「これでよしっ、と。月と日にち、そして曜日も同じだ。年だけは狂ってしまったが、奴らはすぐには気付くまい。何てったって、通常、この画面には月日と曜日と、時間しか表示されないからな…」
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