第1章 停電

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機械の中に寝ていた男は目を覚まして立ち上がり、Cに気付くと、それに応えた。 ダン「おぅ!クリスじゃないか。何しに来た?」 クリス「何しに来たはないだろ。お前を助けに来たんだよ。10年もかかっちまったがな」 ダン「そういや、だいぶ頭に白いもんが混じってるじゃないか?」 クリス「それより、そこにある服を早く着ろ。脱獄するぞ。もたもたしてたら看守が来ちまうからな…」 ダン「わかったよ。」 そう言うと、ダンは急いで服を着始めた。 クリスは、その間に、変換装置の中を軽く拭いて蓋を閉め、この機械が使われた形跡を消すと、 モニターのカーソル位置を、元の位置に戻し、ダンの部屋(牢屋)が空なのを気付かれにくくした。
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