第2章

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初めて行った場所なのに、懐かしさが込み上げてきた。 「おかえりなさい、ゆっくり休んでね?」 見知らぬ少女に、 「ありがとう。今日はゆっくり、家で休むことにする」 僕はゆっくり微笑んだ。 見たことない家なのに、つい 「ただいま」 と言ってしまった。 すると、お腹に衝撃が走って 「お兄ちゃん、おかえり!!あたし、ずーっとお兄ちゃんの帰りを待ってたんだからね?」 と小さな女の子に、抱きつかれた。 その女の子をギュッと抱きしめ返した。 女の子のおかげで、胸が温かくなって、スライムを殺してしまった罪悪感が、スッと消えていくようだった。
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