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そんな会話が続いた。
菜々子はつわりらしき症状が出てきた。
これから10ヶ月、ホントに大変なんだな。
ベッドの上で足を放り出して座ってる菜々子の腹に耳をあてる。
「なんか菜々子の腹の音しか聞こえない。心音どれだ?」
菜々子にべちっと頭をはたかれる。
「まだ聞こえないよ~。やめてよ、腹の音とか恥ずかしいから」
「あー。恥ずかしいこと10ヶ月もできないのー。妊娠って酷だな。でも俺、この子のためなら我慢できるかも。男かな。菜々子に似た女の子かなー」
「ナツに似た男の子がいいな~。ナツのちっちゃい時、可愛かっただろうな」
「ものすげー手がかかったらしいぞ」
「うん。そんなカンジだね。でもいいよ。ナツにそっくりの子が欲しい。男の子でも女の子でも」
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