第5章  冬のオリオン 05

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そんな会話が続いた。 菜々子はつわりらしき症状が出てきた。 これから10ヶ月、ホントに大変なんだな。 ベッドの上で足を放り出して座ってる菜々子の腹に耳をあてる。 「なんか菜々子の腹の音しか聞こえない。心音どれだ?」 菜々子にべちっと頭をはたかれる。 「まだ聞こえないよ~。やめてよ、腹の音とか恥ずかしいから」 「あー。恥ずかしいこと10ヶ月もできないのー。妊娠って酷だな。でも俺、この子のためなら我慢できるかも。男かな。菜々子に似た女の子かなー」 「ナツに似た男の子がいいな~。ナツのちっちゃい時、可愛かっただろうな」 「ものすげー手がかかったらしいぞ」 「うん。そんなカンジだね。でもいいよ。ナツにそっくりの子が欲しい。男の子でも女の子でも」
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