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暑い夏~愛する者~
金原と連絡を絶ってから、一年の月日は流れていた。
この頃、私は、実家から一時間ちょい掛かる、ガソリンスタンドで、バイトをしていた…。
夕方4時から、深夜0時まで、基本休憩はない。
夜の9時には、あまりお客さんも来ないのだが、
タオルの洗濯や、乾いたタオルの取り込みなどの合間に、給油しに来るお客さんの対応をしていた…。
この頃には、あまり実家に帰らなくなっていた。
理由は、サーフィンを初めていたからだ。
朝、海に行く事が多くなり…車の中で寝る事が多く、車の中には、何時も お風呂セットと着替えを積み込んでいた。
それでも、三日に一度は、洗濯しに帰っていた。
ある日の早朝五時頃、
何時も、行っている海へ向かうと…
ローカルの人達とは、別に、見たことのない長身の男と、小さな男が、歩いている………。
私は、よくこの人達を見掛けるようになった。
ある日、この二人組みの片割れに声をかけられるのだ…
また、忘れかけていた、淡く、短い恋が始まろうとは、思いもしなかった…。
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