ハジマリ

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「良くわかっていないだろう。 だが、それは元から決まっていたことだ」 「勝手に決めつけないで!!」 あたかもそうなる運命だ、と言われているようで腹が立つ。何故、初対面でそこまで言われなくてはならないのか。 「そもそも魂が穢れている、って何よ! 私はそんな事した覚えがないのよっ!?」 「よくもまぁ。仕方ない事か、これからだからな」 「……これから??」 男は懐から1通の便箋を取り出した。 封を開けると高らかな声で読み上げる。 「死刑囚・大宮鼎。18:51/ひまわり公園にて吉澤麻奈穂をナイフにてよって殺害。 此にて我々、死刑執行部隊が罰を下すと共に繁栄の儀(チート)を行う!!」 宣言された相手は、怒りくるい己に刃を向けてくるか、 悲痛な顔色でこれからの事を悩むかのどちらかだ。 もちろん、彼女は前者だった。 「あの子がいけないのよ!!弟を…あいつが見殺しにしたせいで死んだのよ!」 もはや中学生とは思えない人相で凄んできた。
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