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「SWATが、婦警を助けたいみたいだぜ……
どうする?
放っておくか?」
M14ライフルを構えたまま、ロイス・マッケンジーは隣にいる京子に声をかける。
「狙撃チームも動き出したみたいね、奴らが動き出したら、チョット遊んで見ましょう」
京子と呼ばれた女性が、喉につけた無線のスイッチを押し、仲間に指示を伝える。
「京子よりオールハンド、SWATが婦警の救出作戦を開始する模様。
こちらの発砲を合図に、少し遊んであげましょう。
正し、現段階での隊員及び婦警の殺害は厳禁よ」
京子は、口元に薄い笑みを浮かべると、ロイスに目標を指示した。
「最初のターゲットは狙撃隊員ね、距離300、風速は追い風で2メートルって所かしら」
「OK」
ロイスはスコープを調節する。
暫くして、イーサンの声が聞こえなくなると、銀行駐車場の入口を塞いでいたパトカーが退かされ、黒塗りの6輪装甲車が姿を見せる。
装甲車は、ゆっくりと駐車場を銀行に向かい走って来る。
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