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瑠衣と砕けた関係になるうちに、
隠していた想いが出ようとして
暴れ回る。
たまに手が触れると、
どこかの少女漫画みたいに
心臓が跳ね上がる。
俺は乙女かよ…。
そんな風に考えてみるものの、
その乙女思考は変わらない。
そうやってオレンジ色の空を見ていたら、
知らない内に涙が零れていた。
嗚咽が零れることも、呻くこともなかったのが幸いだった。
声が漏れたら、瑠衣の名前を呼んでしまう。
だから、俺は心の中で呼んだ。
(瑠衣…)
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