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ゴシゴシと頬を擦る。
自分の赤くなっていそうな顔も、
涙の後も、
全部全部、消えてしまえ…
瑠衣に気づかれないように、
知らない間に消えてしまえ。
瑠衣が好きだというあまりにも不毛なこの気持ちごと。
あぁ、でもこんなにオレンジ色の教室なら、顔なんて分からないか……
「春歌……なんで泣いてんの?」
心配そうに瑠衣が聞いてくる。
お前のそういう優しいとこ、
大好きだ。
だけど。
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