綺麗な涙

9/18
前へ
/38ページ
次へ
*春歌 夕暮れでオレンジ色の教室。 いつも、ここから瑠衣は空を見ている。 綺麗なんだろうなって、思ってた。 だけど今まで行けなかったんだ。 きっと、こんなにも綺麗な空を見たら想いが零れそうだったから。 だから、瑠衣がいつもいるその場所にはいけなかった。 瑠衣が好きだ。 そう気づいたのはずっと前。 俺達は自然に仲良くなった。 そう瑠衣は思ってるようだけど、 本当のところは少し違う。 瑠衣に一目惚れした。 その時から俺は、ずっと瑠衣と仲良くなりたいと思っていた。 俺から、近づいたんだ。 席替えの時も色々と細工した。 俺と瑠衣が近くの席になるために。 で、実際に仲良くなった。 それは、いいんだけど…
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加