君トノ欠片

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朝 俺は起きてすぐ何かに気づいた。 『消しゴム………?』 布団の上に転がるそれは小さくなった消しゴム…。 手にとって見ると、その消しゴムは高校の時アイツに貸したままだった消しゴムだった… 『なんで…ここに……?』 何となく………アイツに死ぬなと言われてる気がした。 気になった俺は死なず、1日1日を過ごした。 朝起きるとベッドにアイツに貸したままだった物が必ず置いてある。 『なんで………だよ…』 これは死ぬなと言ってるのか? なぁ………… 怖かった。 貸した物が全部帰ってきたらホントにアイツは居なくなってしまうんじゃないかって…………。 怖くて怖くて仕方がなかった。 夕方あたり。 いつもの様に何かするわけでもなく、ただ静かにソファーに座って下を向いていた。 ただあるのはいつ死のうか、 最近はそればかりだ
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