水曜日 【二日目】

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朝 僕は奇妙な夢を見た とても懐かしい声が聞こえるだけの夢 でもその声が誰なのかもいまいち思い出せない。 ソファーで寝てしまったからだろうか、ホントに奇妙な夢だった。 しかし自分の記憶力には関心さえ抱いてしまう。 いや此処は抱いてはならないだろうが、 『あ…』 突然頭の中に浮かんだそれを思いだし、取りに行く あのワインレッドの小さな箱だ 『………もやもやする』 箱を手に取りソファーに腰を着けたが 途端に思い出せそうで思い出せない、あのもやも感が頭を巡る 此処で箱が空くことに気づいた。 中は… 『あ、っ……』 思い出した、いや……分かった、やっと やっと懐かしい声の主が分かった 中は箱と同じワインレッド色のピックだった 声の主 彼は僕の唯一の友達、親友。 なんでそんなことも忘れてしまって居たんだろう、やっぱりこの記憶力はかなり危ういらしい
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