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一人、また一人と酔いつぶれていく中、俺もかなり飲みすぎたなと外の風にあたりたくなった。
半分目を据わらせているテルに
「ちょっと外出てくるわ」
そう言って、席を立った。
テルにはそう言ったけれど、きっと戻ってくる頃にはコイツも潰れているだろうし、あまり意味がないんだろうな、なんて思う。
ガラガラと引き戸を開けたとたん、すーっと冷たい風が頬を撫でた。
「寒っ」
三月といえども、夜はまだまだ冷える。
アルコールのせいで体が火照っているから寒くはないだろうと上着を置いてきてしまったことを後悔する。
取りに行こうかと思ったけれど、それも面倒臭い。
とりあえずポケットから煙草とライターを取り出し、火をつけて吸い始めた。
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