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「これから船である島に向かいます。舞台はそこです。島の何処かには3つの宝があり、報酬額が異なります。宝箱に入っていて形や物が異なります。どれが宝かは発見した順番にこちらが随時報告をします。
1チーム宝をいくつも持つのもありです。もちろん、奪うのもありです。
制限時間は今日の17時までです。
サブ武器を解除します。尚、この説明を聞いた者の退場は認めません。では、どうぞ奥へとお進み下さい」
言い終えると女性は一礼した。
言われた通り奥の部屋へと進む。
コツコツと足音しか聞こえないほど静かな廊下。外には太陽に照らされキラキラと輝く海が。
よく見ると確かに大きな船があった。どうやらあれに乗るようだ。
廊下を抜けると一つの大部屋があった。
サブ武器専用の部屋だ。
種類ごとに一つ一つ集められてあるのがわかる。
サブ武器とは、言ってしまえばレンタル用の武器。俺の場合はメイン武器はダガーナイフとなるので、サブ武器はこれよりも広範囲から攻撃できる武器が好ましいと思う。
そうすることで自分の攻撃範囲が広がるということだ。
武器選択は基本的に自由なのだが、ここで差別が。
個人レベルごとに武器の機能が違うのだ。
つまり、レベルが高いほど武器が優れているということだ。
俺たちは自分に合った武器を探すべくバラバラになった。
やはり慣れているのがいいだろうと思い剣類へ。
片手剣、両手剣、双剣、太刀……と種類や形も様々だ。
ふと目についた太刀を手に取る。
すっと迷いなく伸びる刃、見た目以上に重くなく手に取っただけでも使いやすいと思った。そして何よりも
「美しい……」
その白い刃はまだ一度も汚れたことがないと思いほどに美しく、純白。
置いてあった場所の隣にはプレートがあり、『白雪』と書いてあった。どうやらこの太刀の名前だろう。俺は迷わず白雪を使うことにした。
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