ボーナスミッション

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個人レベルもある意味で総合評価だったりもする。 知識、体力、技術、行動力、応急処置。と個人で一つ一つ評価をされる。 俺の場合は知識S、体力B、技術A、行動力A、応急処置Aで総合レベルがAという風になっている。 パーティなど複数で行動する場合には全体のバランスを見て作らなくてはならなくなるからだ。 ちいの場合はどうだろうか。あいつ見るからに馬鹿そうだから知識は良くてBなんだろうが。 まぁ、それは後回しでいいとし、問題はミッションの内容だ。それによって作戦やメンバー構成を考えなくてはならない。 本人は気づいてはいないだろうがちいの司令塔としての能力をフルに発揮出来る人数は大体5~7人という割と大人数のときなのだ。 生かすも殺すも本人次第にはかわりがないのだが……。あいつは褒めるとすぐに調子に乗って鬱陶しいから言わないでおこう。 「それが、参加登録しようとしたらパーティメンバーが決まったら登録らしいんだよーっ。一人で登録するとソロって聞いたから白夜の部屋まですぐ来たッッ! ん、うま」 「内容は聞いたのか?」 ちいはトーストをリスのように口にいっぱい詰め込むと一気に飲み込むと一息ついてから、 「登録後にわかるらしいからわかんないんだけど、噂では宝探しみたいなんだとか」 「宝探し?」 戦争でもなくはたまた闘技でもなく宝探し。これには流石に予想外すぎて驚いた。 「それ以上は詳しくはわからないけど宝探しッ! すげーわくわくするよなッッ!」 目をキラキラと輝かせて言われても困るのだが……。
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