10人が本棚に入れています
本棚に追加
7:30。ギルド電子掲示板前。
俺とちい二人でギルドについたのだが予想通りの人混みに酔いそうだ。電子掲示板には目玉イベントについて書かれてありここにパネルにタッチをし所属軍、学年、担当、名前を記入し登録をする。
が、最低でももう一人パーティに入ってもらいたいため登録はしない。
ギルドにはいくつかの電子掲示板がある。
一つは先ほどのようなミッションが書いてあるのが3つ。通常ならばSとAで一つ。BとCで一つ……といった感じにミッションが載せられている。
今日はその3つが目玉ミッションの受付になっている。
その他に2つ掲示板がある。メンバー募集をかける掲示板になっているためそれを使うことにしよう。
「ちい、メンバー募集しにいくぞ」
「え!? 待ってッ!」
ちいの言葉なんて聞かず人混みを掻き分けてはメンバー募集の掲示板に行った。
「あ、白夜先輩」
掲示板前まで行き募集をしようというところで誰かに声をかけられた。
女の声、高くも低くもないちょうど耳に入りやすい声だ。
振り返れば銀の、肩より長めの髪を編み込んで二つに縛っていて白のセーラーに身を包んだ後輩がいた。
「メンバー募集か?」
「逆ですね。どこかのパーティに入ろうかと思いまして。白夜先輩は?」
「お前の逆だ。一名募集しようかと思ったがよかったらくるか?」
募集の手間が省けたというか、タイミングがいいというか……。
彼女の返事を待つことなくすぐ返事が返ってきた。
「白夜先輩がいるなら心強いですし、いいですよ」
「俺は俺はッ!?」
最初のコメントを投稿しよう!