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俺の隣からひょっこりと出てくると俺は心強くないのかと言わんばかりな勢いで聞いているのだが、その言葉は悲しいくらい冷たく振り落とされた。
「あ、子供ちゃんだ。小さくてわからなかった」
「いやいやいやッッ! カホより3cm高いからねッ!?」
「ちっさ」
漫才のようなやりとりをしている二人だが、ちいが馬鹿にされるのはどうやら日常茶飯事なようで。
「では、よろしくお願いしますね。白夜先輩」
そしてまた俺だけに。
メンバーが決まったところで参加登録をする。
ふと隣を見るとまだ登録中なようで画面を見て指を動かしている。
柏崎カホ(カシワザキカホ)。白虎軍2年、第6班援護役。武器はロケットランチャーという頼り甲斐のある後輩だ。
個人レベルB。2年だといい方だろう。このレベルは学年別ではない。すべての学年含んでのレベルだ。
つまり、1年はC~B、2年はB~A、3年はA~Sがその学年での優秀者という風に基本的にはなっているのだが稀に1年にAなどがいたりする。
登録が終わると掲示板から離れる。
長い髪を揺らし掲示板に書かれた次の場所へと向かう。
ギルド横にある特別室だ。
防音壁になっていて部屋はシックにまとまっている。その部屋に一人、女性が立っていた。
「目玉ミッションのご参加、ありがとうございます。白虎軍3年、水石白夜様、2年、柏崎カホ様。青龍軍3年、子供ちい様ですね」
名前を呼ばれ返事を返す。ここまでが確認なのだろう。
本題にはいる前に女性が一息つく。
「では、ミッションの内容を説明します。ミッションは宝探しです」
ちいの言った通りだ。噂通りの宝探し。
ちいを見ると合ってただろと何故かどや顔して訴えてくるのだが無視。
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