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零の身体が目の前の敵の様になっていく
周りの人が倒れてゆき
それを見たやつが悲鳴を上げ
「大丈夫か」と叫ぶ
私も視界が揺らぐ
目が霞んだせいか貼ってあった結界の色が濃くなった気がする
気が付くと
周りの倒れていた奴の顔が
真っ青から健やかな顔色になる
「何だよ…あいつ!!結界なんか張りやがって!」
横で敗戦主人公が叫ぶ
あぁまた助けられるのか?
恩返しは出来ないのか?
目から涙が零れ落ちる
視界が揺らぐ
一瞬視界を光が包み
光が収まった頃に気のせいか
目の前を占めていた黒が晴れていた
色も鮮明に見え
結界が壊れたと悟る
あの人が崩れた
私は泣いた
今まで出したことのない声で
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