その①

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零の身体が目の前の敵の様になっていく 周りの人が倒れてゆき それを見たやつが悲鳴を上げ 「大丈夫か」と叫ぶ 私も視界が揺らぐ 目が霞んだせいか貼ってあった結界の色が濃くなった気がする 気が付くと 周りの倒れていた奴の顔が 真っ青から健やかな顔色になる 「何だよ…あいつ!!結界なんか張りやがって!」 横で敗戦主人公が叫ぶ あぁまた助けられるのか? 恩返しは出来ないのか? 目から涙が零れ落ちる 視界が揺らぐ 一瞬視界を光が包み 光が収まった頃に気のせいか 目の前を占めていた黒が晴れていた 色も鮮明に見え 結界が壊れたと悟る あの人が崩れた 私は泣いた 今まで出したことのない声で
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