プロローグ 悪意を感じる受験

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「くそぉぉ!!どこ行きやがったあの小童!!!!」 「絶対あいつ見つけだす!」 「………殺す。」 なんとかやりすごせそうだ。 (なんか、前の男2人より最後の女の人が異常に恐えぇ……。) 身の安全を確認し、 そっとその場から離れると時計を見る。 「あ、あと10分で始まる……」 カバンを抱え、 身体を前に倒すようにして走る。 「せっかくの俺のフラグをこんな所でたてられもせず終わらせてたまるかぁぁぁぁ!!!」 残念ながら中学生時代にかかった重病、中二病は完治せず………というより若干悪化すらしているかもしれない彼は、 周りの人に引かれてるの御構い無しに雄叫びをあげながら猛スピードで走る。 「脚部へ全エネルギー伝達完了を確認、フルバーーーストっ!!!」 可哀想な発言。 しかし、実際速い。 両手を後ろに流して走るへなちょこな姿からは想像も出来ないほど速い。
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