プロローグ 悪意を感じる受験

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すると曲がり角から人が急に現れる。 「うぉっ!!!」 なんとか避けれたものの、盛大にずっこける。 「す、すいません!お怪我はありませんか?!」 文句の一つでも言ってやろうと思い顔をあげると 白いハンカチと その向こうに可愛い白い女の子。 白いハンカチに劣らない白さの肌は 太陽光を一切浴びない生活を送ってる柊の友達とはまた違った肌の白さで 血液の赤みがしっかりとある健康的な白さでとにかく 「可愛い……。」かった。 「……?」 「え、いや、なんでもないですっ。」 首を傾げる彼女。 そのまま彼女の視線は腕時計へと向き、何かを思い出したかのように飛び跳ねる。 「す、すいません!私受験があるので急いでるんです!!」 「あ、あああっ!俺もだっ!」 もちろん彼はそんな事わかっているのだが、つい便乗して叫んでしまう、それが中二病。
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