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「なはは~、結局俺たち別室受験だったなー」
「そうですね……でも、受験させてもらえてよかったです!」
「だな!」
全ての時間をズラして受験したため、外は夕暮れで校舎は赤く染まり、
受験から解放された学生がわざわざ残るわけもなく
がらんとした校門。
「あの、君はなんで今日遅刻しかけてたの?いやー、俺は朝本っっ当にいろいろあってさー」
「母が………倒れてしまって病院で手続きなどをしていて、それで……」
「…………そっか、お母さん、大丈夫なの?」
「はい、少し疲れていただけみたいで、大丈夫です!」
予想以上に気まずい回答にうろたえたものの、
心の中でその苦労を分かち合って、この女の子特別な関係になりたい
なんて下心もある柊。
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