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『---涼介---今日も行くんだ?』
『---ああ---アイツ、
寂しがり屋だから。』
そう言うと涼介は、会計を済ませて、
店を出て行った。
---俺が---
この青年---
---涼介---
…と、逢ったのは、つい1カ月前の事だった。
会社で嫌な事が
あった俺は、
馴染みのバーに、
一人で飲みに来て居た。
---クソ---
あの分からず屋の、上司め!
俺はとある、
一流会社の営業マンで、そこそこ、
キャリアも、
ある方だった。
だけどどうも、
上司とだけは、
波長が合わなくて、俺は度々、
このバーに飲みに、来て居た。
あの日も、
いつものように、
一人で飲んでいたら後から、
飲みに来たのが、
彼だったって訳。
彼は初めて店に、
来たみたいで、
マスターに、
『すみません!
何時までやってますか?』
…と聞いてたから、俺から、
『---ねえ---良かったら一緒に、飲まない…?』
…と、声を掛けた。すると青年は、
『---え?---いいんですか…?』
…と、俺の誘いに、乗って来た。
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