隠されし姫君

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ヴェ『夜霧様、大丈夫ですか?』 夜「いや…っ…」 ヴェ『私の血を飲んでください』 困ったような顔で言ってくる 汗ばんだ額を撫でてくれた 背中に手を回して首から血を飲む ヴェ『落ち着いてください』 夜「…ん…」 首から唇を離すとグラリと身体が斜めって倒れた 甘い鎖で繋がれているみたいに 身動きが取れない 夜「ヴェロン…」 ヴェ『お前、勇者の一族か?』 夜「ゆ…?」 “勇者”…?
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