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「シャンパンでも入れちゃおっかな?」
香水臭い女が言った。
『じゃ今日は飲みあかしちゃうべ!』
柊は18才。
ホストは17才の中頃からやっている。
「柊はなかなか潰れないからコールいらないから、1人で全部飲んで!」
柊は笑顔を浮かべ、オッケーっと軽い口調で返す。
『シャンパン頂きましたーっ!』
ポンッ!
心地のいい乾いた音。
一瞬の静粛と共に、あざーすっの声々。
周りに目もくれず、ビンにそのまま口を付けた柊。
柊は今まで酔い潰れたことがなかった。
それは酒豪とかではなく、ただただつまらなかったのだ。
楽しい酒じゃないと酔えない。
それを知る人はいなかった。
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