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「「いらっしゃいませー」」
ドアが開くと共に響く従業員の声。
柊は入り口を少しだけ眺めた。
知らない子たちだ。
そんな柊を見て女が言った。
「柊の客?」
『いや。知らないから初回じゃない?』
「お金なさそー子どもっぽいし。」
『初回は安いからね。』
言ってまたその子たちを眺めた。
「柊さんお願いしまーす」
ボーイに呼ばれた。
理由は初回の席に回すためだろう。
「えーお金になんないよ、あの子達。断ってここにいてよー」
『店の決まりだからさ。大丈夫!すぐ帰ってくるからさ!』
女の頭を軽く撫で、席を去った。
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