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彼女は時々、夜起きてはこの海辺に来ていた。
特に何があるという訳でもなかったが、眠れない夜には不思議とこの場所に来ると落ち着いた。
そして、今日も彼女はこの場所に来ていた。
腰を降ろした砂浜はほんのり温もりを残して冷めていた。
腰まで伸びた長い髪三つ編みが砂につかないように用心深く注意する。
そこで彼女は静かに海をながめていた。
そろそろ彼女も眠くなって来た頃。
最初は心地よかった海風も少し寒く感じるようになり、体は冷たく冷えてしまった。
これ以上は明日の仕事に響くな、と思いもう帰ろうとその場を立つ。
そして、ふと目に入った落ちているペンダントに違和感を感じる。
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