第1章

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トラックの荷台から下ろし クラッチを当ててアクセルを踏み込むと SRサウンドとともに吹け上がるエンジン 比較的小振りながらもシャープで スタイリッシュなボディ まさに霊夢の趣味にぴったりである 「どうだい…今夜辺り,行くんだろ?」 「当たり前じゃないの,弾幕より面白いって 専らの噂よ,楽しいんだったら やらなきゃ損でしょ!」 「ハハハ,相変わらずだね 君が生きてる間は幻想郷は安泰だ」 「その台詞,三日に一度は誰かに言われるわ…」 霖之介はさも面白いといった風に 笑いを堪えながら 「まぁ人望があるってことだよ 悪いことじゃないさ さて,そろそろおいとまさせていただくよ」 「あら,もうこんな時間なのね ご苦労様,何かあったらまた頼むわ」 「いつでもどうぞ,それじゃあ」 そういうと霖之介はトラックに乗り込み 神社を後にした
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