プロローグ 魂片
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冬の寒空に異様な程赤く輝く満月が辺りを赤い不気味な光で照らしている。 血のような赤い月光が廃工場の中で舞う埃を露わにする。 何の機械だろうか… 何十年も人の手が加わっていないせいか何に利用されたか今となっては分からない機械に埃が雪のごとく積もっている。 コツコツ。 と足音が聞こえる。 足音の主は床に積もった埃を舞いあげ、放置された大きな台座の元へと向かう。
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