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「すまない・・・恨んでくれて構わない。
だが・・仕方ないんだ・・・」
少年は少女の背中に刀を突き立てる。
せめて苦しまないように・・・
ゴフッと少女は血を吐き出し、母親らしき女性に倒れかかる。
なんで・・・なんで・・・俺はこんな事をしているんだ!
この子が何をしたって言うんだ!
誰か・・・誰か・・・教えてくれ・・・。
少年は泣きそうな顔をしながら次々と殺していく。
肉が切れる感触。
人々の悲鳴。
そして瞬く間に村は生きるもののいない廃村とかした。
「やりましたね、カルド隊長」
少年に声を掛けてきたのはザイトという自分の部下の1人だ。
「・・・そうだな」
「何しょぼくれてんですか?
早く帰って酒でも飲みましょうや」
そんな気分じゃなかったが早くこの事を忘れたかったから素直に頷いた。
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