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「隊長、そんな隅っこ行かないでみんなで騒ぎましょうよ。
隊長あっての俺たちなんですから」
気楽なザイトだったがカルドはやはり騒ぐ気にならなかった。
今でもあの村人を思うと心がざわつく。
「・・・すまない。
ちょっと色々あってな。
俺に付き合わなくていいぞ。
お前はみんなと俺のブンまで騒いでくれ」
ザイトには悪いが1人ですべてを忘れて飲みたかったのだ。
だがザイトは席を動こうとしなかった。
「どうした?
せっかくのいい酒だ、みんなと飲んでこいよ」
ザイトは困ったような顔を浮かべていたがすぐにいつもと同じように陽気に笑いながらカルドに言う。
「隊長と飲みたい気分なんですよ。
それとも邪魔ですかい?」
カルドはきょとんとしていたがすぐに正気に戻った。
気を使われたかな・・・隊長失格だな。
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