出会いは突然に

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「……」 空いた口が塞がらないとはまさにこの事を言うのだろう 「何処のシンデレラ城なんですかねぇ……」 庭だけで僕のボロアパートが何個入るかわからないくらい広いんですけど、何ですか?ディズニーラン○でも作る気ですか? 「これ夢じゃないよな……美雨、僕を殴ってみてくれ」 「は?」 「いや、冗談なんだぶはっ!!!」 夢なわけが無い こんなにも殴られた頬が痛いのだから 「早く私の部屋に行こう」 「は、はい」 先輩につられて、車から降り、大きな扉の前に立つと勝手に扉が開かれて行く 「お帰りなさいませ、お嬢様」 そこにはリアルメイドがズラリと並んで居た 「リアルにメイドが居た……だと……?」 「そりゃ居るに決まってるでしょ」 「そういう美雨も口を閉じろよ、空きっぱなしになってるよ」 今の僕達は世界で一番間抜けな顔をして居る事だろう
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