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今日は依頼主のいる風見代6番地に、俺と五月とレクト先輩がいるはずだが……。
「さーちゃんまだこないね~」
レクト先輩はクッキーを食べながら言った。
「そうですね。ってレクト先輩は何でクッキーを食べてるんですか?」
レクト先輩は俺の方を見て笑ってから言った。
「それは、美味しいからだよ」
「美味しいからって……」
レクト先輩は俺にクッキーを渡した。
「どうぞ。朝から美味しいものを食べるといいよ」
「……そうなんですか」
俺はレクト先輩からクッキーを貰って袋の中に入れといた。
実こと、俺は甘いものが苦手だ。
小さい頃は好きだったが、小学6年生ぐらいから駄目になった。
「キミは、クッキー後で食べるの?」
やばい、この言葉は今食べろと同じ意味だ。
「ああ、食べますとも」
「美味しいよ。今回のクッキーは1つ辛いのがあるから注意だよ」
レクト先輩は俺のクッキーが辛いのか気になっているのだ。
俺は袋から取り出し、一口で食べて見せた。
「どう?」
「……甘いですよ」
どうやら俺のは辛いのではなかった。
「そっか、残念」
レクト先輩は笑いながらいった。
やばいって、あれは……。
今日は誰から殺されるかも……。
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