第3バトル前半戦

2/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
今日は依頼主のいる風見代6番地に、俺と五月とレクト先輩がいるはずだが……。 「さーちゃんまだこないね~」 レクト先輩はクッキーを食べながら言った。 「そうですね。ってレクト先輩は何でクッキーを食べてるんですか?」 レクト先輩は俺の方を見て笑ってから言った。 「それは、美味しいからだよ」 「美味しいからって……」 レクト先輩は俺にクッキーを渡した。 「どうぞ。朝から美味しいものを食べるといいよ」 「……そうなんですか」 俺はレクト先輩からクッキーを貰って袋の中に入れといた。 実こと、俺は甘いものが苦手だ。 小さい頃は好きだったが、小学6年生ぐらいから駄目になった。 「キミは、クッキー後で食べるの?」 やばい、この言葉は今食べろと同じ意味だ。 「ああ、食べますとも」 「美味しいよ。今回のクッキーは1つ辛いのがあるから注意だよ」 レクト先輩は俺のクッキーが辛いのか気になっているのだ。 俺は袋から取り出し、一口で食べて見せた。 「どう?」 「……甘いですよ」 どうやら俺のは辛いのではなかった。 「そっか、残念」 レクト先輩は笑いながらいった。 やばいって、あれは……。 今日は誰から殺されるかも……。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!