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なんて、代表挨拶をして無駄に目立ってしまった去年の俺は前生徒会長に気に入られ、親衛隊に制裁されかけ、大変な人生を送った気がする。
「思い出したら腹立ってきた」
「急にどうした柊沢」
「いえ、去年の事を思い出してですね。前生徒会長をぶん殴っておけば良かったと本気で後悔している所存です」
今は、担任の上杉浩正(うえすぎ ひろまさ)に呼び出されていて職員室にいる。因みに去年の担任もコイツだ。
「ああ…あれか。懐かしいな」
「俺は心に深い傷を負いましたけどね」
「だったら俺がその傷治してやるよ」
「そんな事よりも話ってなんですか?また生徒会補佐になれとか風紀委員に入れとかじゃないですよね」
「スルーしやがったな」
「あんなセクハラ紛いの発言が理事長にバレたらクビですねwwww」
「笑ってんじゃねーよ!そんなの笑い事じゃねーだろ!?」
俺関係ないから。担任がクビになろうが何だろうがどうでもいいですしおすし。
「寿司奢ってくれたら黙っててあげますよセクハラ教師」
「なに俺のこと嫌いなわけ?」
「破産するまで食ってやりますよ。それか高級寿司で」
「言葉のキャッチボールしろよ」
「で、話ってなんですか」
「泣くぞ!」
「話ってなんですか」
「クソ!お前なんか嫌いだよ!」
「子供みたいな事言わないでください恥ずかしい」
「そんな目でみんなよ!」
涙目になってる担任ウケる。
「それで話ってなんですか」
「ちくしょう!!!!」
「話してくだされば何も言いませんよ」
保証はしないが。
「……お前、部活入らないか?」
「答えは決まってますよ」
「どっちだ」
「丁重にお断りさせていただきます」
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