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俺が部活?やる訳ないじゃん面倒くさい。中学ん時は超次元テニスにハマってた姉に進められて半ば強制的にテニス部に入った。まぁ楽しかったといえば楽しかった。
「話だけは聞きます」
「そうか、優しいな柊沢」
「俺に部活を進める理由と、何部に入ってほしいのか知りたいですね」
何を言われても部活になんか入るつもりはない。理由?だから面倒くさいからだって。青春は彼女としたいね。ホモ校だから女の子いないけど。
「理由はまぁ……お前の為だ」
「悪いですけど俺が強姦やリンチに合うことはまず無いですからね」
「分かってる。誰に教え込まれたのかは知らないが、武道を心得てるのか去年ので分かったし」
「じゃあ俺の為ってなんですか」
因みに姉に叩き込まれた。何があっても自分自身で回避し、叩きのめすように、との願いをこめて。
「親衛隊に入るのと部活動に入るの、どっちがいい?」
「じゃあ帰宅部で」
「ねぇよ。んなもん」
「つか何で親衛隊なんですか?俺、何かしました?」
「親衛隊からの勧誘と舘野(たての)からの推薦だ」
舘野の野郎…覚えてろよ。
「絶対に親衛隊には入りませんし、部活もやる気はありません」
「因みにテニス部に入って貰おうと思っていた」
「なんでまた…」
テニスなんだよ。嫌いじゃないけどここは確か硬式テニスだ。俺がやってたのは軟式で、どこの中学も基本は軟式だった。硬式のところもあるんだろうけど俺が知る限りでは軟式で、硬式なんてやったことない。
「うちは硬式だが、基礎が出来てれば軟式経験者でもできる。お前の場合、個人の全国ベスト4なんだから余裕だろ?」
「だとしてもやりません。部費だってかかりますし、ラケットやシューズも新調しなければならないので」
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