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しかしまりもが転校生してくるのであれば、手を打たなければならないな。同じ部屋ではないから良いとして同じクラスだったら確実に関わることになるだろう。あいつがイケメンだから。舘野がイケメンだから!!
「まぁだいたい分かるだろうけどぉ…身を守る為に入って欲しいんだよねぇ」
一応前会長のお気に入りだし、という総隊長さん。しかしまぁ話し方がムカつくわけで、あえて言わないが、本当に、ウザい、なんか腹立つ。
「親衛隊に入って得するんですか?」
「ああーそうくるかぁ~」
うーんと考える素振りをする総隊長さん。
「そうだなぁ……俺が楽しい!!!」
「なんであんた基準??!!!!」
まさかの返答でびっくりした。いいのか総隊長さん。それでいいのかよ。
「エー…だって柊沢くんが親衛隊に入ればホモがみれる!!!!!念願の!!!!!柊沢くん総受け!!!!!サイコォォオオ!!!!!」
「スイマセン何言ってるか分からないデス」
なんなのこの人。急にどうしたの?意味が分からないよ……。
「え?」
「え?」
「柊沢くんって腐男子なんじゃ……?」
何の話だ。
「違います」
「なん…だと……!?」
やっちまった……!と床に膝と手を突いてうなだれる総隊長さん。結局何がしたいのかわからないわけで、俺は腐男子でもなければホモでもないわけで。
「コホン、……まぁ、なんだ。先輩のためだと思って親衛隊に入ってはくれないだろうか」
「先輩って、自分の為なら何でもするんですか。ていうかキャラ変わりすぎですし入りませんし」
「えー…冷たい後輩だなぁ」
「ウザいんで辞めてもらえますか。俺はこれから舘野を埋めなきゃならないんで」
「目がマジだよ」
「冗談だと思ってるんですか?」
「(゚Д゚)」
「本気ですよ」
「舘野と柊沢くんのホモ………!これは!!!メシウマ!!!!」
誰かこの先輩沈めてください。切実に。
「ここに来てツンデレ柊沢くんの襲い受け!!!!」
「誰がツンデレの襲い受けだコラ」
「柊沢くん!!!!!!!イヤッフゥゥゥウウウ!!!!!!デュゲヘッ!!?!?」
「先輩ごめんなさい。余りにもウザすぎたので手が出ちゃいました」
「手じゃなくて足だった気が………ガハ…」
踏みつけてその場を後にする。先輩でもこの人は先輩に思えない。ただの変態だ。
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