奴の名は…

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    わくわくしながら前の席の子を待つ。 どんな子かな? この学校では地をださないようにしなきゃね…… 女の子らしく、女の子らしく… さっきは不覚にも地を出してしまったからもうミスは許されないぞ私!! 自分に喝を入れていると 後ろの席に人が座る気配がした。 興味がないからわざわざ振り返るような事はしない。 「あっれ~?さっきの人じゃん!」 ……この軽い口調… もしや………。 「よッ!」 右手を上げて笑う彼は間違いなくさっきの奴で。 『初めまして』 ニッコリ笑って前を向いてやった。 と同時に前の席に女の子が座った。 『こんにちは!お名前は?』 いきなり話しかけて変なやつかと思われたかな? でも、その子は満面の笑みで返してくれた。 「遠加 三玲(トウカ ミレイ)です。よろしくね♪」 まぁなんて可愛らしい笑顔でしょう    
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