…なんか。引っ越し先が、すげぇんだけど。

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「…ちゃんと、ご飯もとらずにっ…。 睡眠時間も削ってたら…そりゃ、倒れるよ。」 …港の瞳から、ハラリ、ハラリと涙が落ちてきて慌てる。 「おい…。港。」 「…会長のばかー。自分を大事にしろ、ボケーっ!!」 …そう言って、わんわん泣き出した港の背中をさすった。 「悪かった。…もうしない。」 もう、俺。泣く子と港には勝てねぇ。 …だって、俺の為に泣いてくれてるコイツの心が嬉しいんだ。 「長谷川。」 「あ、あぁ…。」 「…いくら倒れていたとはいえ、俺が仕事をサボったのは事実だ。…悪かった。…けどな。港を泣かすな。」 「…っ、それは。俺も悪かった。」 …おどおどする男二人と、泣き続ける港。 そこに割り込むように、一人の男が真ん中に立った。 「…ごめんね?港ちゃんと巧先輩。…うちの委員長、頭の中にお花が咲いちゃってるから。転校生なんかに、うつつ抜かしててさぁ…。本当、嫌になっちゃう。」 …あはは。と笑いながら委員長の長谷川の耳を引っ張っている小柄な男は… 風紀一の常識人で、副委員長の松谷だ。
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