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「はいよ。一人三百円ね。……って、あら港ちゃん。えらい美人さん連れて!!こんな美人さん捕まえたんなら、教えてくれちゃーよかったんに。」
「うん。俺の同・棲・相・手v」
…港がそう言いながら、肩に乗せた手を払いのける。
「あー。ただの同室者です。」
…そう言って、支払いを済ませる。
「…えらい温度差やねー。まー、若いんだから、頑張りんしゃい。」
…そう言って、おばちゃんがテーブルにのせた定食を受け取った。
…その後。港も支払いを済ませて定食を受け取り、一緒に席を探す。
「…会長ー。何処座る?」
「あっちの角とかどうだ?」
「……会長ーって、隅の方が落ち着く人だった?」
「…今は。あまり、人のいる所に居たくないな。」
そう言って、俯いた俺を見て…
港が眉にシワを寄せた。
「…なんで?
会長が悪い訳じゃないに。会長が周りに気を使って過ごさないと行けないの。なんで?」
…子供のように、なんで?なんで?と繰り返す港に苦笑して。
俺は港の顔を覗き込んだ。
「ありがとう。…とりあえず、座れ。冷める。」
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