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「…ごめん。会長が大事にしてるモノを知ってるけど…っ。でも、会長が隅に追いやられる事は許せない。」
「…港。」
「会長が悲しむような事は、しない。…さっきみたいな言われ方をすることは…嫌だけど。
これから幾らでもある事だから、お願いだから…
自分で自分を追い詰めないで?」
「……港。」
…コイツは、俺の為に泣いてくれた。
必死で、俺を守ろうとしてくれた。
…今だって、俺より苦しそうだ。
だから…
「…俺には、お前が居るから大丈夫だ。…冷めるから、食え。」
信じていた役員に裏切られ、リコールされて、クラスも寮もY組間で落とされた、こんなに最悪な状況でも…
…こんなにも、笑顔でいる事ができるんだ。
「…それでこそ、俺の会長だねー。」
…だが。そこだけは、否定させて欲しい。
……誰が、誰のだと?
椅子の下から、港の足を蹴り上げると…
一瞬驚いて、にっこり嬉しそうに笑った。
………コイツの笑顔見てると、落ち着くのは何故だろう。
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